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2015/06/10 おれはもうドルーグなんてものには頼らないぞ

日記 喫茶店

 一月半ぶりくらいに、小中校時代の友人に会ってきました。
 お互い今年度から大きく生活が変わって、時間を合わせるにも以前より時間の余裕がなくなっていたので、割り切って平日の夕方に駅の改札口で待ち合わせて、喫茶店でのんびり話でもしようじゃないか、ということに。

 50日近く会っていなかったとはいえ、年単位で会っていなかった以前と比べると新鮮味はだいぶ薄れていて、彼の方にはさして変わりはありませんでした。私も以前に会った時とたしか服装も変えていなかったので、向こうにもそう見えたと思います。

 今日はなんだか上手く身体が動かなくて、落ち合う数十分前くらいまでタオルケットにくるまって寝ているような調子だったので、喫茶店に行く前にしばらく歩きたいと言って、駅の北口を出て往復800mくらいぶらぶらと歩きながら世間話をして、それから喫茶店に行きました。

 喫茶店は関東だとわりとよく見る喫茶チェーンで、ドトールコーヒースターバックスなんかよりも空いているので、知り合いと話すときは大体ここに来ます。今日は月はじめで割合まだ手持ちがあったので、お財布が薄くなって200円ちょっとのコーヒーさえ躊躇われるようになる前にいいのを食べておこう、と、一番高いケーキとブレンドコーヒーを注文しました。

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(いちごのショートケーキとブレンドコーヒー、764円)

 ショートケーキはスポンジケーキの間まで大粒の苺が入っていて、他のケーキと比べて割高なのは否めないにしても相応の満足感がありました。クリームはきっちり甘味がついていてそれだけではややくどく感じられましたけれど、苺の酸味と合わせるとちょうどいい甘さで、とても美味しかったです。
 彼の方はレモンのムースとクリームののったパイのようなものと、カフェオレを。一口もらったのですが、こちらも中々でした。


 彼とは、二時間ほど話をしました。話をした内容は最近の生活についてとか、私の趣味のことだとか割とくだらない話から、これからのことだとか同級生たちのこととかまで色々。
 最初は趣味の話だとか、向こうの学校の話だとかを。今年が始まってからの五ヶ月だけで100本以上観るくらい最近は映画に浸かりっぱなしだという話をしたら、映画評論家は年に200本くらい鑑賞するらしいから評論家にでもなれるかもしれない――そもそも、映画評論家っていうのはどうすればなれるんだろう、なんていう調子で話が飛んで、映画評論家の年200本は基本的にDVDじゃなく劇場鑑賞で、名画座だとかの旧作も含まれる――にしても、やっぱり映画の感想を書くっていうのは思っている以上に難しいよ、以前ブライアン・デ・パルマの「アンタッチャブル」という映画の感想を書いた時に、ギャングと警官が駅で撃ち合いになるシーンがあってね、そこで逃げ遅れた母親のベビーカーが階段から転げ落ちていく時の映像がほんとうにすばらしくて……と言った調子で感想を書いていたのだけれどもね、それがセルゲイ・エイゼンシュテインっていう有名なロシアの映画監督の「戦艦ポチョムキン」って映画のオマージュで、とんだ赤っ恥をかいたことがあったよ――映画の感想を書くためには、そこまで観て、かつ理解してなくちゃ駄目なんだ――なんて話をしたりだとか。

 真面目な話だと、彼の学校のことなんか。彼は今男子生徒のほとんどいない学校に通っていて、それがとても大変だ、なんて言っていました。ろくに話をできるだけの同性の生徒がいないから、講師や先生たちも気を使ってくれて、ときどきひとりで学食を食べている時に一緒に食べに来てくれたりしてるんだ、なんてことも。
 私が「土曜の午前までの授業が終わってこれから遊ぼう、なんて話をしている女子生徒なんかを観ていたりすると、さびしくならない?」と聞くと。苦笑いをしながら「うん、寂しいね」と言っていて、ああやっぱり大変なのだな、と思いました。でも私自身も、月にひとりふたり、まともに会って話をするかしないかというような生活を送っているので、そういう状況についてさびしいと思っている友人がいるというのは、とてもありがたくもありました。思わず「うん、やっぱりさびしいよなあ」なんて口に出て、「土曜日くらいだったら明けられなくもないから、ほんとうにさびしい時は呼んでくれよ」「他の子たちみたいにゲーセンでもショッピングでも目一杯付き合うよ」なんて言ってしまいました。

 すっかり暗くなって喫茶店を出て、また少しぶらぶら歩きながら話を。

 この時の話は、また別の時に深く掘り下げたいので、また今度にしますかね。

 お互いやることが山積していて、まともにぶつかっているうちは暇も中々作れないだろうけれど、今月中にあと一回はコーヒーを一緒に飲めたらいいなと思ってる……人さびしくなった時は呼んでくれれば多少無理してでも遊びに付き合うよ……なんてことを伝えて、別れました。



――時計じかけのオレンジ