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名曲・珈琲 新宿 らんぶる

2015/05/06

 先日、新宿の武蔵野館へブレッソンの「やさしい女」を観に行ったあと、喫茶店に寄ってきました。
 普段映画を観にここに来ることがなく、最後に新宿に来たのは去年の3月の半ばだったので、土地勘もなく、ここだという目当ても無かったのですが、とりあえず一番有名なところに行こう、ということで、喫茶らんぶるへ。

 コーヒー趣味の人たちの間では伝説の店となっている銀座のカフェ・ド・ランブルと名前が似ていますが、老舗の喫茶店という以外ではとくに繋がりはないそうです。

 店内は1階と地下の二層に分けられており1階が喫煙、200席ある地下が禁煙となっています。個人的にはこの手の古めかしい喫茶店は煙草の匂いが漂っているくらいの方が好きなのですが、流石に狭い1階でスーツ姿のサラリーマンが並んでいる中に入っていくのはあまりにも不自然だったので、大人しく1階へ。

 新宿駅新宿三丁目駅から出てすぐ近くという立地の良さと年代の古さもあって値段も高め(といってもこの付近だと割と普通な価格帯ではありますが)だったので、とりあえずブレンドを注文して、満足できれば次来るときに軽食も頼むことにしました。

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ブレンドコーヒー 600円

 一般的なブレンドコーヒーだなという感じで、苦味酸味どれかが極端に出ている感じはありませんでした。
一杯目の次点で既にやや温めになっていたので、どうやら淹れおきみたいです。200席あってそれでも土日は8割以上埋まるらしいので、淹れ置きも当然といえば当然なのですが。

 名曲喫茶ということでそれほどコーヒーの味の出来は気にしていなかったのですが、比較的音響設備に近いであろう地下1階の上段席からでもBGM程度にしかクラシックが流れてこないことには、大分がっかりさせられました。

 それでも大衆喫茶として楽しむ分には十分だろう、と割り切って、普段のように本を読んで過ごすことにしました。その時に読んだのは確かポール・ギャリコの「ジェニイ」だったかと。
 このあとも映画をまだいくつか見に行く予定だったので、80ページほど読んだところでおしまいにして、次の予定のことや先に観た映画を考えながらコーヒーを。

そう言えば先月読んだ村上春樹のエッセイに「やさしい女を観に行った」なんて書いてあったなあ。確かこれ以前に上映されたのは30年近く前だったよな、30年前のエッセイと同じ映画を共有しているなんて変な感じだな、ましてや映像メディア化されずに30年前のままで止まっていた映画なんだからな……なんてことを考えながら、コーヒーを飲み干しました。


 名画座がないので新宿駅とはあまり縁がないのですが、どうやらこの日行った新宿武蔵野館テリー・ギリアムの新作が公開されるらしいので、もしかするとそれほど遠くないうちにまた来ることになるかもしれません。

 その時はまた別の喫茶店へ足を運んでみたいところです。