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2016/11/30 フィービーなんてうそさ

去年の12月に『ライ麦畑でつかまえて』のことについて書くのはどうだろう、と書いた。その時は結局書かず仕舞いだったのだけれど、今日、書いてみようと思う。 この月末の3日ほどの間に、暇を適当につくって読み返した。読むのはこれで4回目か5回目で、読ん…

2016/06/15 次の一歩のことだけを考えるんだ

旧約聖書に私の好きな話がある。十二小預言書の5番目、ヨナ書だ。 預言者ヨナはある日主にこう命じられた。 「アッシリアの首都・ニネヴェの街に行きなさい。そこでニネヴェのひとびとに説くのだ。『これまでの罪を悔いあらためなさい。さもなければニネヴェ…

下北沢 カフェ「トロワ・シャンブル」

新宿御苑を出てからもまだ映画の時間まで余裕があったのですけれど、二時間弱歩き通しで既に足が疲れていたので、そのまま下北沢へ向かうことにしました。新宿駅に着いてから十数分迷わされた後、なんとか下り始発列車の席にありつき、それからまた十数分ほ…

西谷史著 デジタル・デビル・ストーリー三部作ファンサイト「DDAS」の紹介

先月、珍しくブログにコメントがつきました。 コメントを下さったのは 皆楠じゃり さんからで、アニメージュ文庫より刊行された西谷史「デジタル・デビル・ストーリー」三部作のファンサイトを運営されている方です。メールのほうで色々お話をさせていただい…

H.G.ウェルズ/スティーヴン・スピルバーグ「宇宙戦争(The War of the Worlds)」

H.G.ウェルズ「宇宙戦争(The War of the Worlds)」 或る日のイングランドの一地方に円筒型の物体が飛来、衝突した。 今までにない出来事に楽観的な興味関心から群がる人々だったが、ひとつの事件によって大きく自体は変容し始めたーー円筒の中から、たこのよ…

アーサー・C・クラーク「イルカの島」

アーサー・C・クラーク「イルカの島」密航したホヴァーシップが沈み、ただ独り海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島では、科学者たちがイルカ研究のために暮らしていた。しかも所…

スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」(2001: A space odyssey)

映画「2001年宇宙の旅」(2001: A space odyssey) 監督: スタンリー・キューブリック 脚本: スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク(共同脚本) 出演: キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ダグラス・レイン 月開拓の進んだ近未来、月のクレ…

アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」、映画作品も合わせて

映画「時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)」 原作: アントニイ・バージェス 監督・脚本: スタンリー・キューブリック 出演: マルコム・マクダウェル 整然とした管理社会が築かれた近未来のイギリス・ロンドン。とある一都市に住まうアレクサンダー・…

スティーブン・キング「スタンド・バイ・ミー(Stand By Me)」、映画作品も合わせて

「スタンド・バイ・ミー」 「スタンド・バイ・ミー(The Body / Stand By Me)」 原作: スティーブン・キング 監督: ロブ・ライナー 出演: ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス ここから30マイルほどにある湖畔のそばに、死体があるらしい――ある日の秘…

西谷史「デジタル・デビル・ストーリー」三部作

先月購入して置いたデジタル・デビル・ストーリー三部作を読み終えたので、シナリオの総括がてら感想など。 「デジタル・デビル・ストーリー 女神転生」 東京・国立に在る十聖高校の生徒・中島朱実(ナカジマアケミ)は、プログラミングと数理に長け、若輩なが…

フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(ハヤカワ文庫SF刊)

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しかもっていないリックは、そこで火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りをはじめた!(ハヤカワ…

ジャン・ジュネ「泥棒日記」(新潮文庫刊)

ジャン・ジュネ「泥棒日記」 2014.04.04言語の力によって現実世界の価値をことごとく転倒させ、幻想と夢魔のイメージで描き出される壮麗な倒錯の世界。 ――裏切り、盗み、乞食、男色。父なし子として生れ、母にも捨てられ、泥棒をしながらヨーロッパ各地を放…

アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」(新潮文庫刊)

2014.03.16 アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」 キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに…

レイ・ブラッドベリ「華氏451度」(ハヤカワ文庫刊)

2014.02.26 レイ・ブラッドベリ「華氏451度」(ハヤカワ文庫刊)書物の所有・利用が禁止され、焚書官による徹底的な本の抹消が行われている架空近未来を舞台として、焚書官ガイ・モンターグの葛藤とディストピア(地獄郷)の行く先を描いている。 SFの門を、ほん…

聖書・マルコによる福音書引用文

12. 丈夫な者に医者はいらない。医者のいるのは病人である。わたしは正しい人を招きに来たのではない、罪人を招きに来たのである。13. 安息日は人のためで、人が安息日のためにあるのではない。だから人の子はまた安息日の主人である。16. 人の子らの罪も、…

読書記録. アゴタ・クリストフ - 悪童日記

アゴタ・クリストフ「悪童日記」戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記…

読書記録. スタンダール - 赤と黒(上)

「赤と黒」(上) スタンダール 著. 小林正 訳.製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激し…

ポール・ギャリコ「雪のひとひら」

ポール・ギャリコ「雪のひとひら」ある女性の一生を雪の粒に喩え、生から死へ、発生から消滅への道程を展開していく中編小説。非常に童話的な、柔和な文体で描かれており、実際童話のそれと同様に、小さな白黒の挿絵が数ページごとに載せられている。 読んで…

読書記録. 大槻ケンヂ「グミ・チョコレート・パイン」

大槻ケンヂ「グミ・チョコレート・パイン」大橋賢三は高校二年生。学校にも家庭にも打ち解けられず、猛烈な自慰行為とマニアックな映画やロックの世界にひたる、さえない毎日を送っている。ある日賢三は、親友のカワボン、タクオ、山之上らと「オレたちは何…

読書記録. サマセット・モーム「手紙」

イワン・ツルゲーネフ「はつ恋」 大槻ケンヂ「グミ・チョコレートパイン パイン編」 サマセット・モーム「手紙」 また何冊か読み終えたので、その感想でも書かせて頂こうかと思います。サマセット・モーム「手紙」「手紙」は、作者の短編小説のうち、で最も…

読書記録. サン=テグジュペリ「夜間飛行」

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「夜間飛行」第二次大戦末期、地中海上空を偵察飛行中についに消息を絶ったサン=テグジュペリ。不時着を繰り返しながらも飛びつづけた彼は、『星の王子さま』『人間の土地』など、飛行士たちの物語を、優れた文学作品と…

今の世の中は腐敗しきっている。僕は人間と交際を絶ってしまうのだ。

先月末から天気に恵まれませんね。 毎日すっきりしないぼんやりとした雰囲気に包まれて息苦しく感じます。時々太陽が出てきたと思えばまた曇り、曇り、雨。 梅雨という季節ですから仕方ないことではあるのですが、こうも毎日曇りでは…。一日くらい快く晴れて…

博士は自ら進んで、薬瓶の中で眠りに着いた。

こんにちは。 本当はアイザック・アシモフ「われはロボット」の感想を書きたかったのですが読み終わらなかったので少し適当に書きたいと思います。最近無駄にブログが凝って来ています。 最初は荒れていたカラムを弄って、フォントをMeiryo UIに変えられれば…

読書記録. フョードル・ドストエフスキー - 罪と罰 上

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第…